「広報の仕事って、文章を書くだけじゃないの?」
そう思っている方、実は広報にはクリエイティブの知識が必要な場面がたくさんあります。プレスリリースに添付する写真・SNSの投稿画像・社内報のデザイン・取材時に提供する素材——これら全てが「広報のクリエイティブ」です。
クリエイティブの質が低いと、どんなに良い内容でも「使えない」とメディアに判断されることがあります。この記事では、現役広報担当として私が実践しているクリエイティブの基本をお伝えします。

広報にクリエイティブの知識が必要な理由
メディアは言葉だけでなく「絵」で判断します。
テレビは映像が命。雑誌は写真が命。WEBメディアはアイキャッチ画像が命。どんなに素晴らしいプレスリリースを書いても、「使える写真がない」「映像が撮れない」と判断されれば取材につながりません。
私が広報担当になりたての頃、プレスリリースに添付した写真がスマートフォンで適当に撮ったものでした。案の定、メディアからは「高解像度の写真を送ってください」と言われ、慌てて撮り直した経験があります。
「文章は書けるけどクリエイティブはわからない」では、広報担当者として半人前です。基本だけでも押さえておきましょう。
基本① 色・フォント・レイアウトの基礎
デザインの専門家になる必要はありません。ただし以下の基本は知っておきましょう。
色の使い方
- 1つの資料に使う色は3色以内に絞る(メインカラー・サブカラー・アクセントカラー)
- 自社のブランドカラーを統一して使う
- 文字と背景のコントラストを意識する(薄い背景に薄い文字はNG)
フォントの使い方
- 1つの資料に使うフォントは2種類まで
- 見出しと本文でフォントサイズを明確に変える
- 読みにくいデコラティブなフォントは使わない
レイアウトの基本
- 余白を十分に取る(詰め込みすぎない)
- 視線の流れを意識する(左上から右下へ読む流れ)
- 重要な情報は左上・最初に配置する
Canvaを使えば、これらの基本が自然と守られたテンプレートが豊富に用意されています。最初はCanvaのテンプレートを参考にしながら、デザインの感覚を養うのがおすすめです。
基本② メディアが使いたい「絵になる写真」の撮り方
プレスリリースに添付する写真・取材素材として提供する写真は、「メディアが使いたいか」を意識して撮ることが大切です。
絵になる写真の3つのポイント
① 高解像度で撮る スマートフォンのカメラでも、最高解像度に設定して撮影すれば十分な品質になります。「とりあえず撮る」ではなく、設定を確認してから撮影しましょう。
② 「ストーリーが伝わる写真」を撮る 料理の写真一枚でも、「料理だけが写っている写真」より「シェフが盛り付けをしている写真」「窓際の席でお客様が食べている写真」の方がストーリーが伝わります。
③ 横位置と縦位置両方撮る WEBメディアは横位置(16:9)、Instagramは縦位置(9:16)と、媒体によって適切な比率が違います。同じシーンを横・縦両方で撮っておくと、後で使い分けられます。
基本③ Canvaを使った資料・画像作成
広報担当者の必須ツールがCanvaです。
私がCanvaを使っている場面は以下のとおりです。
- 社内報:テンプレートを使って月1回発行
- プレスリリース用の画像素材:写真にテキストを入れてメディアに提供
- SNS投稿画像:Instagram・Xの投稿画像を作成
- ファクトブックの補足資料:グラフや図解を作成
AI機能の活用 CanvaにはAI機能が搭載されており、「このデザインをもっと見やすくして」という指示でレイアウトを改善してくれます。デザインに自信がない方こそ、AI機能をフル活用してください。
失敗談 最初のころ、Canvaで作ったプレスリリース用画像に文字を入れすぎてしまい、「ごちゃごちゃしていて使えない」とメディアに言われてしまいました。画像はシンプルに・文字は最小限に——これがメディアに使ってもらいやすい素材の基本です。
まとめ:広報担当者が知っておくべきクリエイティブの基本3つ
- 色・フォント・レイアウトの基礎を押さえる(Canvaのテンプレートで学ぶ)
- メディアが使いたい写真を撮る(高解像度・ストーリー・横縦両方)
- Canvaを使いこなす(社内報・SNS画像・プレスリリース素材)
クリエイティブは才能ではなく、基本を知っているかどうかです。まずCanvaのアカウントを作って、テンプレートを使いながら感覚を養ってみてください。
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