「広報担当者って、1日何をしているの?」
広報の仕事はなかなか外から見えにくい仕事です。「プレスリリースを書いて送るだけでしょ?」と思われがちですが、実際は情報収集・社内調整・メディア対応・クリエイティブ制作など、やることが多岐にわたります。
この記事では、旅館・ホテル業界の現役広報担当として、かつワーママとして働く私のリアルな1日のスケジュールを公開します。

広報の1日の基本的な流れ
まず大枠をお伝えします。
| 時間帯 | 主な業務 |
|---|---|
| 午前 | 情報収集・メール確認・社内共有 |
| 午後 | プレスリリース作成・メディア対応・社内調整 |
| 夕方 | 翌日の準備・ネタ帳更新 |
ただし広報の仕事は「突発的な対応」が多いのも特徴です。取材依頼が急に来たり、SNSでバズった(または炎上した)対応が必要になったり——計画通りに動けない日の方が多いくらいです。
午前:情報収集・メール確認・社内共有
朝一番にやること:Googleアラートのチェック
出社してまず確認するのが、Googleアラートで届いているニュースです。自社名・競合他社名・業界キーワードに関するニュースを一通りチェックします。
「今日はこんなニュースが出ている。プレスリリースのネタとして使えないか?」「競合がこんな発信をしている。うちはどう差別化するか?」——この朝のインプットが、1日の広報活動の土台になります。
メールの確認と返信
メディアからの問い合わせ・取材依頼は、できるだけ午前中に対応します。返信が遅いと「この会社は広報体制が整っていない」という印象を与えてしまいます。
社内共有
新しい情報(新メニュー・施設変更・お客様の口コミなど)を把握したら、社内チャットや社内報で共有します。「スタッフが知らないまま」の状態を防ぐことが、社内広報の基本です。
午後:プレスリリース作成・メディア対応・社内調整
プレスリリースの作成
午後は集中して作業できる時間帯なので、プレスリリースの執筆はできるだけ午後に持ってきます。
ただし「書き始めてから考える」のではなく、午前中の情報収集でネタとストーリーの方向性を固めてから書き始めることが大切です。
メディア対応・取材準備
取材が入っている日は、午後に取材対応が入ることが多いです。取材前に必ずQ&Aリストとファクトブックを見返して、「この質問が来たらこう答える」をシミュレーションします。
社内調整
プレスリリースの内容確認・写真素材の準備・関係部署との情報共有など、社内の調整業務が午後に集中します。
正直に言うと、この社内調整が一番時間がかかります。「この表現で問題ないか」「この数字を出して良いか」——関係者の確認を取るプロセスに、想定以上の時間がかかることが多いです。
夕方:翌日の準備・ネタ帳更新
ネタ帳の更新
その日に気になったニュース・社内の出来事・お客様の声——「プレスリリースのネタになりそう」と思ったことをスプレッドシートのネタ帳にメモします。
このネタ帳が積み上がることで、「今月のプレスリリースは何を書こう」と悩む時間が減ります。
翌日のタスク整理
翌日やることをメモに書き出して、優先順位をつけてから退社します。「明日の朝、何から始めるか」が決まっていると、翌朝の動き出しが格段に速くなります。
ワーママ広報担当ならではの工夫
私は1歳と3歳の娘を育てながら広報担当として働いています。保育園のお迎えがあるため、夕方以降は突発的な対応が難しいのが現実です。
そのために意識していることが3つあります。
① 午前中を「確認・インプット」・午後を「アウトプット」に分ける 緊急の確認事項は午前中に済ませ、午後の作業時間を確保します。
② 社内調整は早め早めに動く 確認待ちで作業が止まることが一番困ります。「この件は明日確認しよう」ではなく「今日中に確認する」を徹底します。
③ 副業の作業は子どもが寝た後の2時間に集中する 本業の広報と副業のブログ・ライター業は、完全に時間を分けています。子どもが寝た後の2時間だけ副業の作業をして、それ以上はやらないと決めています。
まとめ
広報担当者の1日は「情報収集→発信→調整→準備」の繰り返しです。計画通りに動けない日も多いですが、その対応力が広報力を磨いてくれます。
ワーママだからこそ「限られた時間で最大の成果を出す」意識が自然と身につきました。時間がないことは、広報担当者として弱みではなく、むしろ強みになると感じています。
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