広報の仕事は「社内・社外・メディア」の3方向|1つの情報を3つにアレンジする方法

「広報って具体的に何をする仕事なの?」

そう聞かれたとき、一言で説明するのが難しいのが広報という仕事です。プレスリリースを書く、SNSを運用する、取材対応をする——確かにそれも広報の仕事ですが、それだけではありません。

広報の仕事は大きく3つの方向があります。社内・社外・メディアです。

この記事では、一人広報担当として日々この3方向に情報を発信している私が、「1つの情報を3方向にアレンジして発信する方法」を実例を交えてお伝えします。


広報の仕事を整理する「3方向」とは

まず広報の仕事を整理する図をご覧ください。

広報の発信先は大きく3つに分かれます。

to 社内 社内広報戦略策定・社内報作成・社内インタビュー・イベント運営・情報収集・経営者サポートなど

to 社外 ブランディング策定・コーポレートサイト運用・記事ライティング・SNS運用・メルマガ配信・会社案内作成など

to メディア 広報戦略策定・プレスリリース配信・メディアリスト作成・取材対応・メディアリレーションズ・効果測定など

これだけ見ると「広報って仕事の範囲が広すぎる!」と感じるかもしれません。でも実は、1つの情報をこの3方向にアレンジして発信することで、効率よく広報活動ができます。


一人広報だからこそ「1つの情報を3つにアレンジする」

私は現在、旅館・ホテル業界で一人広報担当として働いています。

大企業のように広報チームがあるわけではないので、社内広報も社外広報もメディア対応も、基本的に一人でこなしています。限られた時間と人員の中で効率よく動くために意識していることが、「1つの情報を3方向にアレンジして発信すること」です。

具体的にどうやっているか、実例でお伝えします。


実例:旅館の新メニューが出たとき

旅館で季節の新メニューが登場したとします。このとき、社内・社外・メディアそれぞれに向けて、同じ情報を異なる切り口でアレンジして発信します。


to 社内:社内報でスタッフへ共有する

社内に向けては、スタッフがお客様に自信を持ってセールスできる情報を発信します。

社内報に記載する内容はこうです。

  • 売りポイントのまとめ:このメニューの一番の魅力は何か、どんな素材を使っているか、他にはない特徴は何か
  • 販売期間・提供時間:いつからいつまで、どのタイミングで提供するか
  • お客様へのおすすめ方法:どんなお客様に特に喜ばれるか、どんな言葉で紹介すると伝わりやすいか
  • 注意点:アレルギー情報、在庫制限、予約が必要かどうかなど

社内スタッフが「このメニューを自信を持ってお客様に伝えられる」状態を作ることが、社内広報の目的です。


to 社外:PR TIMESやOTAブログ・自社HPで発信する

社外に向けては、お客様に「食べてみたい・泊まりに来たい」と思ってもらえる情報を発信します。

発信先は以下のようなものがあります。

  • PR TIMES:プレスリリースとして配信。新メニューの背景・こだわり・ストーリーを伝える
  • OTAブログ(楽天トラベル・じゃらんなど):旅行を検討しているユーザーに向けて、季節感や旅の楽しみ方と絡めて紹介
  • 自社HP・SNS:写真映えする画像と一緒に、メニューの魅力を発信

社外向けでは「このメニューがあるから行きたい」と思わせる感情に訴えるコンテンツを意識します。


to メディア:取材したくなるストーリーを作る

メディアに向けては、記者・編集者が「取材したい」と思えるネタとして情報を届けます。

メディア向けで特に意識していることは以下の3点です。

① 取材するとどんな「絵」が撮れるか テレビや雑誌のメディアは「映像・写真映え」を重視します。「このメニューを撮影すると、こんな絵が撮れます」というイメージを具体的に伝えることが大切です。

② ストーリー性があるか 「なぜこのメニューを開発したのか」「どんな想いが込められているか」「地元の食材や生産者との連携はあるか」——背景にあるストーリーがメディアを動かします。

③ 社会性・地域性があるか 「地元産食材を使った」「農業大学とコラボした」「季節の旬をテーマにした」など、地域・社会との接点があるとメディアに刺さりやすいです。


画像も「読み手が欲しい絵」を意識する

もう一つ大切にしていることが、発信先によって画像を使い分けることです。

同じ写真を社内・社外・メディアに使い回すのではなく、それぞれの読み手が「見たい絵」を意識して撮影・選定します。

  • 社内向け:スタッフが内容を理解しやすいシンプルな写真
  • 社外向け:お客様が「美味しそう・行きたい」と感じる映える写真
  • メディア向け:取材・撮影のイメージが湧く、ストーリー性のある写真

画像一枚で伝わり方が大きく変わります。広報担当者として、画像の選び方にもこだわることをおすすめします。


まとめ:1つの情報を3方向にアレンジするポイント

発信先目的意識すること
社内スタッフが自信を持って動ける売りポイント・注意点・販売期間を明確に
社外お客様に来たいと思わせる感情に訴える・季節感・ストーリー
メディア取材したいと思わせる絵になるか・ストーリー性・社会性

一人広報だからこそ、1つの情報を効率よく3方向に届ける仕組みを作ることが大切です。「この情報を社内・社外・メディアにどう届けるか」を最初から考えながら情報を整理することで、限られた時間でも広報活動の質を上げることができます。


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