「広報担当になったけど、何から始めればいいかわからない」
そんな方のために、現役広報担当の私が「最初の1ヶ月でやるべきこと」を10個に絞ってお伝えします。
広報の仕事は範囲が広く、何から手をつければいいか迷いがちです。でも最初の1ヶ月でやるべきことは意外とシンプルです。土台をしっかり作れば、その後の動きがグッとスムーズになります。

1. 自社の強みを言語化する
広報の第一歩は、自社の強みを言葉にすることです。
「うちの会社は何が得意か」「なぜこの商品・サービスを提供しているのか」「どんな人の役に立てるか」——これを言葉にできていないと、プレスリリースもSNSも何も始まりません。
まずは紙に書き出してみましょう。誰かに説明するように書くことで、自社の魅力が整理されていきます。
👉 詳しくは「広報担当がいない会社がまずやること3選」も参考にしてください。
2. ペルソナ(ターゲット)を設定する
自社の強みが言語化できたら、次は「誰に届けたいか」を明確にします。
ターゲットが曖昧なまま広報活動をしても、情報は届きません。「30代の子育て中の主婦」「地方の中小企業の経営者」など、具体的な人物像を設定することで、メッセージが一気に鋭くなります。
ペルソナが決まれば、アプローチするメディアも自然と絞られてきます。
3. 競合他社の広報活動を調べる
自社の広報を考える前に、競合がどんな発信をしているかを把握しましょう。
競合のプレスリリース・SNS・メディア掲載実績を調べることで、「どんなネタがメディアに刺さっているか」「どんなメディアにアプローチしているか」がわかります。
競合分析は広報でも非常に重要です。伸びている競合の発信パターンを研究することで、自社の広報戦略に活かせるヒントが見つかります。
4. メディアリストを作る
プレスリリースをどこに送るかを整理したものが「メディアリスト」です。最初は10〜20媒体からで十分です。
ポイントは「自社が載りたいメディア」ではなく、「記者目線でこのネタを取材したいと思うメディア」を選ぶことです。媒体名・担当部署・連絡先・どんなネタを好むかをスプレッドシートで管理しましょう。
👉 詳しくは「メディアリストの作り方|広報初心者でもできる基本ステップ」を参考にしてください。
5. 四季報・年間スケジュールでネタを仕込む
広報で大切なのは「タイミング」です。メディアは常にトレンドと季節感を意識してネタを探しています。
四季報(業界の年間動向予測)や各種年間スケジュールを確認して、「いつ・どんなネタを出すか」を逆算して考えましょう。
例えば観光業であれば、春の花見シーズン・夏の旅行需要・秋の紅葉・冬の温泉——それぞれのシーズンに合わせたプレスリリースのネタを、2〜3ヶ月前から仕込んでおくことが大切です。メディアは先取りでネタを集めているので、タイミングが遅れると取り上げてもらえません。
6. 法制度改革を先読みして動く
広報担当者として特に意識してほしいのが、法制度の改革情報です。
新しい法制度が施行される前から、メディアはその制度について「実際にどう変わるのか」を解説したいと考えています。そして「すでにその方向で動いている企業」を取材したいと思っています。
つまり、法制度改革が発表された段階で「うちの会社はすでにこういう取り組みをしています」というプレスリリースを出せれば、取材獲得の大きなチャンスになります。
これは企画職の領域と重なる部分もありますが、広報担当者として法制度の動向を常にチェックする習慣をつけておくことで、先手を打った広報活動ができます。
7. SNSアカウントを整備する
プレスリリースと並行して、SNSの発信基盤も整えましょう。
まずはプロフィールを整備します。「何をしている会社・人か」「どんな情報を発信するか」が一目でわかるプロフィールにすることが大切です。投稿の方針(どんなテーマを・どんな頻度で・どんなトーンで発信するか)も最初に決めておきましょう。
SNSはフォロワーが少ない段階でも、メディアの記者がチェックしている場合があります。発信を続けることで「この会社は情報発信に積極的だ」という印象を与えられます。
8. 社内の情報収集ルートを作る
広報のネタは社外だけでなく、社内にも眠っています。
新商品の開発状況・社内イベント・スタッフの取り組み・お客様の声——これらはすべてプレスリリースのネタになりえます。しかし広報担当者が一人で全部把握するのは難しいです。
各部署から情報が自然と集まる仕組みを作りましょう。「こういう情報があれば教えてください」と社内に声をかけておくだけで、ネタの収集がグッと楽になります。
9. 記者クラブへの投げ込みを経験する
メディアリストができたら、実際にプレスリリースを届けてみましょう。
最初の一歩として特におすすめなのが、記者クラブへの投げ込みです。県庁や市役所などに設置されている記者クラブにプレスリリースを持ち込むと、加盟している複数のメディアに一度にアプローチできます。
また、クラブを担当している記者さんと直接名刺交換できる機会もあります。顔と名前を覚えてもらうことが、次回以降のネタ提供につながります。最初は緊張するかもしれませんが、まずやってみることが大切です。
👉 詳しくは「プレスリリースの書き方入門|取材される原稿の3つのポイント」も参考にしてください。
10. 広報仲間とのネットワークを作る
最後に、同じ広報担当者同士のネットワーク作りも始めましょう。
広報は孤独になりがちな仕事です。社内に相談できる人がいない、他業界の動向がわからない——そんな悩みを持つ広報担当者は多いです。
広報・PR関連の勉強会やセミナーに参加したり、SNSで広報担当者のコミュニティを探したりしてみましょう。同じ悩みを持つ仲間と情報交換することで、自分では気づけなかったアイデアや最新情報が得られます。
まとめ:最初の1ヶ月でやるべきこと10選
| # | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 自社の強みを言語化 | 広報の土台を作る |
| 2 | ペルソナを設定 | 誰に届けるかを明確に |
| 3 | 競合の広報を調べる | 刺さるネタのヒントを得る |
| 4 | メディアリストを作る | 10〜20媒体からスタート |
| 5 | 年間スケジュールでネタを仕込む | タイミングが取材獲得を左右する |
| 6 | 法制度改革を先読みする | 施行前から動くのが広報の強み |
| 7 | SNSアカウントを整備 | 発信の基盤を作る |
| 8 | 社内情報収集ルートを作る | ネタは社内にも眠っている |
| 9 | 記者クラブへ投げ込む | まず動いてみることが大切 |
| 10 | 広報仲間とつながる | 孤独な広報を仲間と乗り越える |
広報は「正解」がない仕事です。まず動いてみて、改善を重ねていくことが大切です。この10個を最初の1ヶ月で少しずつ進めてみてください。
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