「せっかく書いた記事やプレスリリースが、最後まで読まれていない」
そんな悩みはありませんか?
どんなに内容が良くても、読み手が「もっと知りたい」と思わなければ途中で離脱されてしまいます。広報の文章で大切なのは、書くことではなく*「読み続けてもらうこと」です。
この記事では、現役広報担当として日々コンテンツを作っている私が、「もっと知りたい!」と思ってもらうためのフックの作り方と、情報を見やすく整理するための考え方をお伝えします。

なぜ「フック」が必要なのか
フックとは、読み手を引き込む「きっかけ」のことです。
メディアの記者・SNSのユーザー・ブログの読者——どんな相手も、最初の数秒で「読む価値があるか」を判断しています。その数秒でつかめなければ、どんなに良い内容でも読んでもらえません。
プレスリリースであればタイトルとリード文の最初の3行。ブログであれば冒頭の書き出し。SNSであれば最初の一文——ここがフックになるかどうかで、読まれるかどうかが決まります。
フックを作る3つの方法
① 読み手の「悩み」から始める
「こんな悩みありませんか?」という問いかけは、読み手が「これは自分のことだ」と感じる最強のフックです。
例えばこの記事の冒頭も「せっかく書いた記事が最後まで読まれていない」という悩みから始めています。読み手が「あ、これ私のことだ」と感じた瞬間、続きを読みたくなります。
広報のプレスリリースでも同じです。「中小企業の広報担当者が一人で抱える3つの悩み」というタイトルは、該当する人が思わずクリックしたくなるフックになります。
② 数字で具体性を出す
「いくつかのポイント」より「3つのポイント」の方が読まれます。数字は具体性を生み、「読めば何がわかるか」を明確に伝えます。
「広報力が上がる方法」より「広報初心者が1ヶ月でやるべきこと10選」の方が、読み手は「10個か、読んでみよう」と感じます。
③ 意外性・反転を使う
「実は〇〇は間違いです」「〇〇しなくていい理由」——常識を覆す切り口は強力なフックになります。
例えば「プレスリリースは長い方が良い、は間違い」という切り口は、広報担当者が「えっ、そうなの?」と思って読みたくなります。自分の常識が揺らぐ感覚が、続きを読むモチベーションになります。
「もっと知りたい」の次が重要:情報の見やすさを整える
フックで引き込んだ後、読み手が「もっと知りたい」と思ったときに、情報が見やすく整理されていなければ離脱されてしまいます。
せっかく興味を持ってもらっても、情報がごちゃごちゃしていたり、どこに何が書いてあるかわかりにくかったりすると、読み手は「読むのが面倒」と感じてしまいます。
フックと情報の見やすさはセットです。引き込んだ後に「ここに答えがある」とわかる構造を作ることが大切です。
情報を見やすく整理するための3つの考え方
① 「どの順番で知りたいか」を読み手目線で考える
情報を整理するとき、書き手の都合ではなく読み手が「知りたいと思う順番」に並べることが大切です。
例えばプレスリリースであれば、「会社の歴史」より「この新商品で何が解決できるか」の方が、読み手(記者・消費者)が最初に知りたいことです。
ブログであれば「この記事を読むと何がわかるか」を最初に伝えることで、読み手は「自分が求めている答えがここにある」と感じて読み続けます。
実際に私が意識しているのは「読み手が次に何を知りたいか」を考えながら見出しを並べることです。前の見出しを読んだ後に自然と「じゃあ、どうすればいいの?」という疑問が生まれるような流れを意識しています。
② 見出しだけ読んでも内容がわかるようにする
多くの読み手は、最初から全文を読みません。まず見出しをざっと流し読みして、「読む価値があるか」を判断します。
見出しだけ読んだときに「この記事に自分が求めている情報がある」と感じてもらえれば、本文を読んでもらえます。見出しは「本文の要約」として機能させることが大切です。
③ 一つの見出しに一つのメッセージ
一つの見出しの中に複数の情報を詰め込みすぎると、読み手が混乱します。「この見出しでは何が言いたいのか」を一つに絞ることで、読みやすさが大幅に上がります。
プレスリリースで言えば、タイトルに情報を詰め込みすぎるのと同じです。一つのタイトルで伝えることを一つに絞ることで、メッセージが明確になります。
実際の失敗から学んだこと
私がブログを書き始めたころ、「情報をたくさん盛り込もう」と思って書いていた時期がありました。
結果、記事が長くなりすぎて読みにくく、途中で離脱されることが多かったです。アナリティクスでスクロール率を確認すると、記事の半分まで読まれていないことがわかり、かなりショックを受けました。
その経験から、「何を書くか」より「何を書かないか」を考えるようになりました。読み手が知りたいことに絞って、余分な情報を削ぎ落とす。そうすることで記事の密度が上がり、最後まで読んでもらえるようになりました。
まとめ:「もっと知りたい」を作る流れ
フックで引き込む
↓
読み手が「これは自分のことだ」と感じる
↓
「もっと知りたい」と思う
↓
見やすく整理された情報が待っている
↓
最後まで読んでもらえる
↓
行動(問い合わせ・予約・シェア)につながる
フックと情報設計はセットです。どちらか一方だけでは不十分で、この2つが揃ったとき、読み手を最後まで連れていける文章になります。
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